青い小麦 〜diary〜       
  I love you*

未明の星

 

早くも 如月。

 

 

12月に会いに行った友人は

1月の末に旅立ってしまった、悲しくも私の誕生日に・・・

 

 

あんなに生命力あふれていたのに

明け方に星が消えるように

すっといなくなってしまった

 

このブログにもいつも優しい言葉を

残してくれた

 

 

彼女がいなくなって

私は楽しいことの一つがなくなってしまった

その喪失感が存在の証であったかのように

チクチクと心が痛む

 

 

自宅でのターミナルケアに入ってからの日々は(もちろんそれ以前も)

彼女のブログではさらりと、時に面白おかしく書かれてはいるが圧巻

そして現実は壮絶だったと思う

 

 

生前、彼女が希望していた通り

海へ散骨されるそうだ

大海原の彼方へ、そして時に波打ち際にと

自由自在にたゆたうのでしょう

 

 

 

でも おかしな言い方だけれど

彼女はいつだって元気で健康的だった

ごく身近な方々の献身にはひたすら頭が下がる

 

 

 

バイバイ、真理さん

また逢う日まで。

 

 

 

 

 

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21:36 / キモチ* / comments(2) / -
会いたい人に

 

 

 

 

 

 

 

海沿いの高台に

その人の家がある

 

会いたい人に会うために

ずいぶん長い年月をかけてしまった

 

遠いような気がしていたけれど

ふだん お洗濯や掃除をして

家の中を整えて

軽く昼食を終えるまでの時間で

会いにこられたんだなぁ

 

やっと会えたのに

見事なまでに他愛ない会話で

最後まで過ごした

 

そのまま さりげなく

またね、と帰るつもりだったけれど

ベッドの中から差し出されて交わした握手の

力強さに心が震えて

笑おうとしてもたぶんゆがんだおかしな顔だったと思う

 

黄昏ビール

飲みたかったね

 

 

あなたに会えてよかった。

 

 

 

 

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13:19 / キモチ* / comments(2) / -
第14回 ヒアシンスハウス夢まつり

 

 

 

 

 

急なお知らせになってしまいましたが

今年もヒアシンスハウス夢まつりが開催されます

 

お天気もよさそうです

紅葉の別所沼はきっと美しいはず。

 

 

 

 

こんなつもりではなかったのですが

長い間更新もせず

秋になってしまいました。

 

 

 

 

 

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21:16 / お知らせ / comments(4) / -
何かをひたすら * 薔薇*

 

 

 

 

 

薔薇二曲

           北原白秋

 

 一.
 薔薇ノ木ニ

 

 薔薇ノ花サク。
 
ナニゴトノ不思議ナケレド。


 二.

 薔薇ノ花。

 

 ナニゴトノ不思議ナケレド。
 
 照リ極マレバ木ヨリコボルル。
 
 光リコボルル。

 

 

 

早朝、混雑する前の薔薇園に行った

この白秋の詩を心の中でつぶやきながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

薔薇を抱き 込み上げて来るものを抱き    蔦 三郎​

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝、わが家の
どの室の薔薇も、
皆、唇なり。
春の唇、
本能の唇、
戀人の唇、
詩人の唇、
皆、微笑める唇なり、
皆、歌へる唇なり。

 

    与謝野晶子「薔薇の歌」より

 

 

 

 

 

 

 

この薔薇園の横の小道を

幾度歩いたことだろう

そのたびに

二度と会えない友の笑顔や笑い声が

見える、聞こえる。


 

 

薔薇

   金井 直

 

ただ燃焼と呼ぶべきではない それは 

燃上がることをつつしむ者の 

炎のくらさ くらやみに触れた紅くれない 

 

泣くこともできないところへ来てしまった者のような 

周囲を持たない者の高さ 内部のすべてだ 

(そのかたわらで たよりなく 

影のようにゆれるのは僕 僕のいのち) 

 

何かをひたすらつつもうとして 

つつむものが無かったことの大きさを 

ひろげてみせるように 

もうそれ以上はひらけないとこで 

いくえものはんびらを支えている 

 

 

 

 

 

 

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16:52 / Days / comments(4) / -
さくら、行く

 

 

さまざまのこと思ひだす桜かな  芭蕉

 

 

 

 

 

 

 

世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし  在原業平

 

ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ  紀 友則

 

桜花今ぞ盛りと人は言へど我れは寂しも君としあらねば   大伴池主

 

 

 

 

 

 


満開のさくらを離れ安堵せり  田中鬼骨

 

散るといふ風情がいのち山ざくら   高岡智照尼

 

散りそめて祇王寺ざくら花やげり   高岡智照尼

 

 

 

桜前線 北上中。

 

桜を見に行ったときはまだ満開ではなかったけれど

慌ただしく日々を過ごすうちに 

今は 葉桜の美しい季節へと移りました

 

桜への思いは昔から変わらない

 

恋い焦がれるように待ちながら

満開の花の下では 息が詰まるほど

そしてすぐに散りゆくことも知っている

 

葉桜の下は寂しくもホッとして

ミントを口に含んだような軽やかで爽やかな気持ちで歩ける

あの花の高揚を忘れることはないけれど。

 

 

 

 

 

 

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15:43 / Days / comments(0) / -
海へ来なさい

 

 

 

 

 

 

海へ来なさい

       井上陽水


 

太陽に敗けない肌を持ちなさい
潮風にとけあう髪を持ちなさい

どこまでも 泳げる力と
いつまでも 唄える心と
魚に触れる様な
しなやかな指を持ちなさい

海へ来なさい 海へ来なさい
そして心から 幸福になりなさい

 

 

風上へ向える足を持ちなさい
貝がらと話せる耳を持ちなさい

暗闇をさえぎるまぶたと
星屑を数える瞳と
涙をぬぐえる様な
しなやかな指を持ちなさい

海へ来なさい 海へ来なさい
そして心から 幸福になりなさい

 

 

 

今年も南房総への一泊旅行をしてきました

温暖で明るくのんびりした雰囲気の南房総が大好き

 

海は青く 

そして朝も昼も夕も光り

海に釘付け*

 

波打ち際で

少し離れた岩の上で

ホテルの窓から

車窓から

 

海はあこがれ。

 

 

 

 

 

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23:27 / Days / comments(4) / -
忘れてゐた

 

 

       

忘れてゐた

 

いろいろな単語

 

ホウレン草だのポンポンだの

 

思ひ出すと楽しくなる

 

         立原道造(詩集『さふらん』より)

 

 

 

 

ありがとう、道造さん*

色々なものから離れていたけれど

 

想いや言葉が

真夜中ほのかに光りながら

宙を舞うのを見たような気もしたけれど。

 

この詩を思い出して

気持ちがほぐれるような

あたたかな気持ちになりました。

 

 

 

 

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11:33 / ヒアシンスハウス・立原道造 / comments(2) / -
第13回ヒアシンスハウス夢まつりin別所沼

 

 

 

 

 

 

今年も「ヒアシンスハウス夢まつり」が開催されます

 

川添大輔氏・加藤純氏・津村泰範氏による鼎談<小屋としてのヒアシンスハウスの魅力>では

どんなお話を聞かせていただけるのでしょうか、とても楽しみです

 

 

 

木枯らし一号が吹きましたが

秋が一気に深まりそうなこの季節

清楚であり続けながら、年月を経て品格を備えてきたヒアシンスハウスです。

 

 

 

 

 

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15:08 / ヒアシンスハウス・立原道造 / comments(0) / -
雨音カトルカール

 

 

 

 

 

雨が降り続いていた 少し前のある日

カトルカールを焼いた

焼き型の中でもこのクグロフ型が好き*

 

カトルカールとはフランス語で4分の4という意味で

粉・バター・砂糖・卵が同量の配分で作られたものです

英語でパウンドケーキと呼ばれるものと同じ

 

レモンとグランマルニエ(オレンジのリキュール)を多めに入れ

柑橘系のオトナ味にします

 

 

4分の4でできるものを雨音を感じながら思い浮かべてみる

 

ミルクティー・風・小説・無心

窓・祈り・足音・踏み石

ためらい・木漏れ日・駅・声

 

 

 

たくさんの言葉をシャッフルしてみるけれど

なかなかおいしいカトルカールにはなりそうもないkomu

 

 

 

 

 

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12:51 / sweets / comments(0) / -
では、また秋が・・・

 

 

 

 

 

 

 

拝啓

辺りの緑愈々濃く、空さへ鮮やかな紺青見せて、

心自ら踊る盛夏の候をつい昨日と思つてゐる間に

早や朝夕の風は秋の淋しさを告げんとする初秋の候になりました。

残暑未だ去らず日中の暑さ、盛夏と変わらねどその風吹くを聞くときは

早秋の涼しさそぞろ感じられます。

 

 

これは立原が13歳の8月31日に学校の先生に宛てて書いた手紙の書き出しです

 

 

ほんとうにたのしかつた日々。

けふ一日、この光のなかで僕の夢を完成させようとおもふ。

きのふまでの霧や雲が晴れてけふは美しい陽気な日よりだ、

ときどき小さい雲がよわよわしく陽ざしを蔽ふのさへなつかしくおもはれる。

では、けふよ、僕の夏よ、さよなら!

おまへもいつしょに言ってくれ、そのさよならを。

山羊が白い身体を、秋の風に任せてゐる。

林が鳴ってゐる、雲が散つてゐる。

 

では、あさつての夕暮れに.....また。

 

 

こちらは立原の生涯最後の夏、恋人の水戸部アサイ宛への手紙

 

 

今年の夏は雨が多くて海を見に行く約束も果たせなかった

でもこうしてすっかり秋になった今この時も 雨音がしている。

 

では、秋が深まるころに・・・また。

と、昨日友人にメールをしたばかり

道造さんの真似じゃないけれど。

 

 

 

 

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16:46 / ヒアシンスハウス・立原道造 / comments(0) / -
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